北千里の閉鎖された商業施設 千里セルシー

2022年10月15日土曜日

大阪府 廃墟

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大阪の北部、千里ニュータウンにある千里中央駅は地下鉄とモノレールが交差する結節点です。
そんな人が多そうな場所には商業施設が立地するのですが、その合間に全く立ち入ることのできない抜け殻のような建物がありました。

訪問:2022年8月

商業地の廃墟

モノレールの千里中央駅から賑やかなほうへ進むと、右側に大きな建物が見えてきます。
こちらが今回のお目当て。
2019年に閉鎖された商業施設、千里セルシーです。
多くの人が行きかう中、ここだけひっそりとした雰囲気があります。

商業施設が並ぶ千里の町。奥にはビルやタワマンも見えます。
そのそばに大きな閉鎖された施設というギャップ。
もちろん、かつてはこの道から直接アクセスすることができたようです。
簡素な柵が立っているだけですが、なんと静まり返ったことか。
その中央には広場とステージ。
かつては歌手やアイドルなどがコンサートを開くこともあったとか。

千里セルシーはなんといってもこの造形に目を奪われます。
この建物ができたのは1972年ですが、このころの商業施設ってやけにおもしろい形をしていますよね。
うねうねしていて、どの階を見ても同じ形をしていないように感じます。
中に入って上から見下ろしてみたくなる。
中央には円柱状のエレベーター。丸い窓がキュートですね~
中間層も完全に閉鎖されています。窓の塞がれたテナントが寂しさを増す。
テナントにも丸い窓。ポップな感じがあります。

千里セルシー 一階

階段を下りて下の階へ行ってみます。
まずは完全に閉鎖された扉が目に入ってきました。
セルシー側にあるお店は完全に閉まっています。
広場へ続いていたところにもシャッターが下りています。
シャッターの向こうにさらに壁が見える
完全閉鎖のお知らせ。
一部の店舗は今年まで開いていたらしい。
セルシーの名前が残る看板
地下街もあったようです。最後まで営業していたパチンコ店は地下にあったようなので、この中にあったのでしょう。

セルシーの外を一回り

そのまま外に出て周りを見てみます。
かつてチラシなどが貼ってあっただろうスペース。
一階にあるお店の入り口も、地下への入り口も暗く閉ざされている。。
こういう街灯のかたちにも時代を感じる
おそらく地下駐車場への入り口だったところ。
車が出るときはランプが付いていたのでしょう。
このちょっとかわいらしいお店はドトールコーヒーだったようです。
うっすら店名が残っていました。
裏側は搬入口。中核テナントだったダイエーの看板が見える。
隅っこは角にはなっていません。
表はあんなに不規則だったのに対し、裏手は整然としている様子。
ダイエーの従業員入り口。階段にはチェーンが渡されています。
表側の華やかさも感じられる雰囲気とは大違い。
そんな裏側ですが、壁のデザインは少し不思議。
この円形のものは何のために付いているのか…
道を挟んで反対側には千里阪急があります
北側の様子。こちらも比較的整然としている。
人の気配が一切感じられないところが周りの様子とのギャップを一層強めています。
中核となっていたダイエー千里中央店。
公式サイトを見ると営業休止という扱いになっています。
実は閉鎖されて約半年後に一度訪れたことがあるのですが、その頃からほとんど変わっていない様子でした。
当然ながら、ここ一帯の再開発も予定されているようなので、いつまで見られるかわからない風景です。
それにしても昔の商業施設って味がありますよね…残っているうちに見ることができて良かったです。

Googleマップのレビューに当時の様子が載っている

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