日本一の湖、琵琶湖。その北の端に湖の際にある集落があります。
かつては琵琶湖の舟運で栄えたという集落は、湖とともに在るようでした。
湖北の岬
ここは滋賀県長浜市。目の間には海かと思うくらい大きな琵琶湖。
視点を岸に持っていくと、山と湖の間に挟まれるような立地の集落があります。
こちらが今回のお目当て、菅浦集落。
こちらが今回のお目当て、菅浦集落。
集落には西側からアプローチできます。
近くに駐車場もあるのでありがたい。
昔は他の地域との行き来には湖を利用していたとか。
昔は他の地域との行き来には湖を利用していたとか。
集落の入り口に、さっそく見逃せないものがあります。
それがこちらの四足門。
かつては東西南北にあったようですが、現存するのは東西の二つです。
それがこちらの四足門。
かつては東西南北にあったようですが、現存するのは東西の二つです。
屋根は茅葺でしょうか。
この門自体がいつに建てられたものかはわかりませんが、集落の西の入り口を見張っていた重要な存在です。
この門自体がいつに建てられたものかはわかりませんが、集落の西の入り口を見張っていた重要な存在です。
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新しめな案内板 |
須賀神社
西の端には神社もあります。長い坂を上った先にある須賀神社です。
ここから先は土足禁止という厳格さ。
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手水の後ろにある下駄箱にスリッパがあります |
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須賀神社 案内板 |
湖畔集落の中へ
お参りを済ませたのでいよいよ集落内へ。道が細い~
散策をする人は個人の敷地に立ち入らないようにしましょう。
集落内を流れる水路。洗い場のようなものがあったのでしょうか。
屋根の下に水という文字があります。
初めて知ったんですけど、これは火災除けの意味があるんですね。関西で多く見られるようです。
突き当りには菅浦地区公民館があります。
ここはお寺の跡地でもあるようです。
どの町に行ってもたいてい割烹はありますが、ここにも。
川魚、すっぽん、鴨が売りのようです。
ちょっと気になったので撮った第16作業場という看板がある小屋。
後でわかりましたが、これはヤンマー家庭工場というもので、正式なヤンマーの工場だという。
もっとよく見ておけばよかったなあ。
道を進んでいたら湖へ出ました(背後が湖)
このあたりは少し道幅がありますが、もともと舟入があったためです。
この集落の暮らしには舟は欠かせないものだと思いますが、ここに舟を泊めてていたのですね。
湖畔の道を歩く
ここから集落の東の端を目指します。
この風景だけを見ると、海沿いを歩いてるようにも感じてしまいますが、湖です。
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波が打ち付ける様子はほぼ海です |
振り返って先ほど歩いてきた集落の中心部を見る。
いかにこの土地が山と湖に挟まれているかがわかります。
よく集落が成立したものです。
湖畔の道と集落の中の道が折り返す、ここが東の端っこです。
高低差があるのいいですね。
簡素ながら石と木と茅でできた昔ながらの門。
この先も残ってほしい。
集落の東の端の風景。こちらから行き来するのは難しそう。
向こうの岸が見えないほどの雄大さにしばらく浸っていました。
![]() |
これもう海でしょう |
ちょっとした浜があったので降りてみる。
琵琶湖の北のほうはやっぱり水がきれいです。
帰りは集落側の道を通っていきます。
こちら側を通って気づきましたが、どのお宅にも腰ほどの高さの石垣が備わっています。
湖の近くに石垣ということでピンときていましたが、やはり波を防ぐという意味があるようです。
基本的にはあまり荒れないようですが、これだけ近いと備えも必要な様子。
![]() |
個人宅ですが立派な石垣です |
鉄の柱と向かいの石垣にある切れ込み。
これってもしかして有事の際はここに板を落として水を防ぐ…ということなのでしょうか。
琵琶湖に面する場所に民宿がありました。
釣りのシーズンは釣り人で賑わったりしているのでしょうか。
最後に菅浦漁港を見て終わりました。
コンクリートの擁壁がある近代的な漁港には舟が泊まっていました。
いまも漁業は行われているのでしょう。
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