行政VS大人のお店!余目にあったトルコハワイの建物を見てきた。

2022年2月14日月曜日

山形県 廃墟

t f B! P L

 この度自分が行ってきたところについてのブログを開設したわけですが、その一発目の記事は山形県庄内町のとある廃墟です。

この建物は大人の男性が使うお店だったのですが、その営業に関して行政側とひと悶着ありまして、なんと「児童福祉施設(公園など)から200m以内で風俗店を営業してはいけない」という法律を利用して風俗店の営業を停止させるために公園を設置する…というエグいやり方で営業を妨害され、最終的に最高裁判所に判決を下されるまでに至ったとか…法律を学んだことのある者の間では有名らしい、ある事件の舞台となった建物と公園を見てきました。

訪問:2021年12月

今シーズン初のまとまった雪を体験した2021年のクリスマス、私は一人で山形県の旧余目町へと来ていました。
久しぶりの雪と吹雪の中、たどり着いたこちらが今回のお目当ての建物
個室付浴場・トルコハワイの跡です。
まわりは住宅街、というかちょっとした集落といった感じで、まちの中心からは離れているので人気はあまりありません。
こんなところに風俗店があったとは…今では何の建物なのか全然わかりません。
出入口は完全にふさがれています。
開業したのは1968年8月のようですが、いつごろに閉業したのでしょう。
道路から見える面は窓の配置が独特です。
三階建てと思われる建物の二階と思しき部分には、内側の様子が見えないガラスが張ってあります。
営業していた当時はここから光が漏れていたのかな…
そして三階は全く窓のないのっぺらぼう。
より怪しく感じてしまいます。
向かって右の側面。
こちらにも入口と同じような庇があります。
お隣は普通に民家です。
正面入り口。サイドが引き戸になっているのはわかりますが、真正面のこの柄は何なのでしょう。。石畳みたいな。
営業開始から半世紀以上経っているのに外観の保存状態は良いですよね。
古い物件でお店のジャンルがアレなだけに当時の写真が探しても出て来ないのが残念です。
それにしてもこんなお店がよくこんな場所にオープンしようと思いましたよね…ということで次は冒頭で触れた公園へ行ってみます。
〈国土地理院撮影の空中写真を加工して作成。
(1976年撮影)〉
空中写真を見てみるとこんな位置関係です。
丸がトルコハワイ、四角が公園ですが、ほんとに近いんですよね~(裁判では134.5mとなっているが、地理院地図では150mくらい)


公園にこの裁判の説明が付いています。
その公園がこちらの若竹児童遊園です。
広い土地に遊具がいくつかあって、ちょっと寂しい感じ。
まあうちの地元の公園もこんな感じなので、謎の既視感があります。
遊具の他には石碑があります。
雪が降っていたこともあって人の気配がしません。
これが風俗店の営業を阻止するために生まれた(認可された)公園か…
ちなみに裁判所の結果ですが、さすがにこんなやり方は認められなかったようで、風俗店側は無罪という結果で終わっています。
いやあ…こんな小説やドラマの世界でありそうなやり方、そりゃ有名になりますわ。。

裁判の詳細についてはこちらのページにまとめてありました。
法学部生ではなかったので判例なんて初めて調べた…笑

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