重伝建・小浜西組 花街を中心にお散歩

2023年8月5日土曜日

近代建築 重伝建 町並み 福井県 遊郭跡・花街

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ずいぶん前ですが、福井県の小浜に泊ったときに小浜西組と言われるエリアを少し歩きました。
古い建物や近代建築、整備された花街の区画など、見どころが多かったです。
訪問:2022年10月

高鳥歯科医院

東側から歩いてきたので、中心部に行く前にまずこちらの建物、高鳥歯科医院を。
1925年築、登録有形文化財ですが、現役の歯科医院です。
石積みのように見えますが、木造です。
右横書きの文字、少しだけ使われているレンガ、六芒星をかたどったマークなど、おもしろい要素がたくさんあります。
診察室は二階にあるらしい
この医院がある通りは神社の参道になっています。
ここから右側(西側)が重伝建地区ですが、既に歴史のありそうな建物が見えますね。

鹿島区をぶらぶら

すぐ近くの通りに入って西へ歩いてみる。
狭い道幅の通りに袖壁付きの古民家が並ぶ町並み。
このあたりは鹿島区というエリアらしい。その由来は茨城にある鹿島神宮だとか。
間口は小さめで奥に長い土地にある建物が多いように感じられる。
いかにも歴史がありそうで良いですね。
消火活動に使える井戸がある建物のマーク
通りの端っこにある、分厚いファサードが目を引く美容室

白鳥会館

一つ海側にある通りに移動して、この日二つ目の登録有形文化財の建物を。
それがこちらの白鳥会館です。
元は薬品製造販売に使われていたようですが、入り口や窓のアーチが花びらみたいでかわいいですね。この形は珍しい。
(こんな形をしたチョコが乗ってるクッキーのお菓子ありましたよね)
レンガと石が組み合わさった下部とは対照的に、上部はスタンダードな土蔵といった感じ。
貴船区を歩く
白鳥会館を見た後、そのまま西へ進みます。
どっしりとした構えのお菓子会社。
元商店か
入り口の脇に何かを飾るショーケースのようなものがあります。
果たして何のお店だったのでしょうか。。
ストリートビューを見ると。2012年のものに「地産地消をすすめる店」という小浜市の札があったので、飲食店ぽいですが(屋号は「米谷」)
二階の手すりに蝙蝠が舞っています。おしゃれ!
この区画名は通りの端にある案内で分かりました。
貴船という名前もおそらく有名な神社から取ったのでしょう。
(この廃墟はいったい何の建物だったのだろう…)

花街 三丁町

いよいよ一番気になっていた、花街のエリアへ。
三丁町という地域らしい。
石畳の細道に木造家屋が所狭しと並ぶ…これぞというような風景ですね。
手前の建物の軒先にぶら下がっているものは、庚申信仰で代わりに災いを引き受ける庚申さんの使い、身代わり申というものらしい。
玄関先に素敵なタイル
こういう風景を見ると小京都かなと思ってしまいますが、違うようです。
正式な小京都ではないものの"若狭の小京都"と称されることはあるとか。
細い小路との交差点に、焼き鯖すしで有名な若廣の建物がありました。
この前の晩食べておいしかったなあ。
やはり近くに庚申堂がありました。一本裏の通りです。
山のほうに向かって歩いています(通りの真ん中に山頂が見える…山あてか…?)
日曜の朝というせいかまだ観光客もいません。
石畳の通りを独り占めできました。
格子がベンガラ色をしている家屋があることも特徴のようです。
なんときれいに染まっていることでしょう。
通りを歩いていると、格式高そうな建物が見えてきました。
どうやら蓬嶋楼という明治の頃に建てられた旧料亭のようです。
見学もできるようですが、まだオープンしていなかった…
入り口にあるかわいいタイルだけ見て後にしました
メインの通りの行き止まりまで来ました。
すっかり見慣れていましたが、どの家屋も袖壁が備わっているのが良い。
身代わり申もぶら下がっていますね~
小浜西組のお散歩はこれくらいにして次の目的地へ向かいました。
最後に見た土蔵。
よく見ると火災除けのためか、「水」の文字が彫ってあります。
屋根の下にこの文字を置くのはよく見ますが、こんな簡易的な対応でも効果はあるみたいです。

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