宿泊ついでに学士会館の内部の様子を見てきた

2023年5月20日土曜日

近代建築 東京都

t f B! P L
前回に引き続き、学士会館のお話を。
昭和初期に建てられた頃からの雰囲気を大切にしていることもあって、見どころがたくさんでした。
訪問:2022年12月

階段

どこから紹介しようか迷うところですがまずは階段から。
こちらは受付の近くにある階段。
赤いじゅうたんがリッチな気分にさせてくれます。
独特なスペース
階段そのものも、手すりも窓も壁もこれだけで泊まる価値があるな~と思わせます。
調和ぐあいがすごく良い。
擦り減っている手すり
窓も特徴的ですね~決まったパターンで色ガラスが組み合わされています。
階段を上がった先です。
PRIVATEのドアもなかなか古そうで味がある。
こちらはもう一つある入り口のほうの階段。
エレベーターと並んでいます。
柱がとても印象的!
柱とエレベーターの周りの石材もとても気になるものですが、注意書きのフォントもこだわりが感じられておもしろい。
これはどこにあったものだったっけな…手すりの曲がり具合がすごかったので撮りました。昔からあるものなのでしょうか。

入り口

ここからは入り口周りを。
この南側入り口がおもしろくて色々見てしまいました。
こっちはメインではないような雰囲気がしていましたが、階段はどっしりとしていました。
天井の装飾も細かい…!照明か何かを吊り下げていたりしたのでしょうか。
入り口側の低いところには謎の扉。
金庫がこんなところにあるとは思えませんし。これはいったい...?
中扉も彫りが細かく入っていました。「押」の文字が独特。
手で押す部分は金ピカです。
外の扉はどうだったのかと振り返ってみると、こちらも金色でした。
メッキがはがれかけている「此のツメを押して下さい」という文字に歴史を感じてしまいます。。
北側の正面入り口のほうはけっこう小ぎれいな感じでしたね。
赤いじゅうたん敷きでこの窓と格子(?)という組み合わせはとても豪華な感じがします。

ライトアップされた学士会館

その晩、赤坂までライブを観に行ってからの帰りに。
明かりに照らされた姿も美しいですね~
タワマンやビルに囲まれながらも貫禄があります。
お散歩だとしたらこれを見られただけでも良い気分になるでしょう。
どちらの入り口から入るか迷ってしまう

屋上へ上がる

翌朝、天気がいいので朝食の前に屋上へ上がってみました。
外に出ると屋上庭園のようになっていました。
共立女子大と小学館のビルが見える。
高いビルとスクラッチタイルの対比
屋上まで上がる階段のある棟。
アーチ状の窓がかわいい。
今いる部分は1937年に増築された新館です。
消火栓と化粧室の表示も良かったです!
この網々の蓋があるだけでかなり景観が良くなります。

河合楽器 第7号オルガン

一階南の片隅に、ひっそりとオルガンが置いてありました。
建物の雰囲気に合うデザイン
このオルガンは昭和30年代から流通していたようです。
河合楽器のHPを見ると、"昭和30年にオルガンの製造を開始"とあるので、初期のモデルなのでしょうか。
音色がとても気になりますが、弾かれる機会はあるのでしょうか。

その他良かったところ

色々と良かったところを挙げてていきます。
地下には予約制の理容室があるようだ…と思ったら2020年末に閉業していた。
階段のスクラッチタイルが素晴らしいですね。
学士会館という名前にふさわしく、ふとしたところに本棚が置いてありました。
椅子の座り心地が良かったです。
昭和な感じのお手洗い
踊り場にも品の良い机とソファ
一階にある談話室。洋館って感じがします。
結婚式場や会合の場としても使われる学士会館ですが、この一室だけでも十分使えそう。。

様々な発祥の地

最後に学士会館にある記念碑をまとめました。
まずは日本野球発祥の地
右手とボールの像はけっこうインパクトあります。
こちらは東京大学発祥の地
つまり日本における大学の発祥の地となります。
この地に学士会館があるのも必然か
最後は発祥の地ではないですが、新島襄の生誕地記念の碑
同志社大学の創立者ですね。

以上、学士会館をじっくりと見てきましたが、今回宿泊してとても良かったと思いました。
本来は旧帝大の出身者のための施設ですが、縁のない者にも開放されていてありがたいことです。
一階にはその旧帝の七大学に関する展示コーナーもあります
前回も書きましたが、旧帝大出身で学士会に入っている人なら9020円、それ以外の人でも11000円で泊まれるので、よろしければ是非。

最新記事

プロフィール

南大東島のハイビスカス
にわかね
Twitterはこちら
廃や跡がつくもの、古い町並みが特に好きな国内旅行好き。
廃線メインのブログもやっています。
『にわかの日々~廃線巡り~』

ブログ アーカイブ

このブログを検索

連絡フォーム

名前

メール *

メッセージ *

ブログランキング

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村
↑クリックしてください!

QooQ