圧巻の銀行建築・京都文化博物館別館

2022年10月23日日曜日

京都府 近代建築

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ある特別展が目当てで京都文化博物館へ行きました。
ここで外せないのは別館ですね~日銀の京都支店として建てられたそれはザ・近代建築といった感じです。

訪問:2022年8月

京都文化博物館別館・外観


三条通を西へ進んできました。
この通りには魅力的な建築物が数多くありますが、そのなかでもひときわ存在感がある建物が。

こちらは京都文化博物館の分館です。
これを見てわかる方もいるかと思いますが、設計は辰野金吾と、弟子の長野宇平治だそうです。
入り口上部にあるこちらの石材、けっこう複雑に組み合わさっています。
頂点にある花のような飾りも素敵。
うまく写せていませんが、屋根は銅板葺き。
こちらも大変細かい。
レンガに白い石材が映えています。
左右対称で同じデザインの窓が整然と並んでいるのがたまらない。
端っこのほうのレンガはすこし黒ずんでいますが、手つかずで残っている感があってこれはこれで良い。。
この建物は元々日本銀行の京都支店だったのです。
よくぞ今日までそのまま残してくれました。重文というのも納得というか当然。
この建物の概要、歴史、間取りがわかる
窓には銅製のカバー(正式名称は何て言うのでしょうか)があります。

京都文化博物館別館・内装

正面から中に入ると、かつてのカウンターが目の前に広がります。
これだけでもしばらく見ていられますね…
台座は大理石。石材の模様って良いですよね。
奥のほうへまわって窓口の内側へ入りました。
天井が高くて大きな空間です。
かつてはここで銀行の業務が行われていたのですね。
現在は開放されていますが、時折コンサートなども開かれるようです。
どんな音の響き方なのか気になります。
天井の透かし彫りがとても細かくてかわいい。
白く見えているのは天井の素地でしょうか。
この天井の凝りようは本当にすごいです。
こんな空間で仕事をしていたとは。。

壁際にある柱の根本。ちょっと神殿の柱っぽい。

先ほど見た窓口を裏側から。
戸の一つ一つがかなり細かい。すごいデザインになっています。
この戸は、上げ下げはもちろん、途中で止めることもできるようになっています。
戸に付いている紐の先に重りが入っているおかげでこのような動きができると、大学時代の巡検でここに来た時に聞きました。
カウンターの下には戸棚があります。
現役当時はいろんな書類が入っていたんだろうなあ。
二階にはホールをぐるっと囲むように通路があります。
普段あまり使わないであろうところにもまったく手抜かりがない。
裏側も行けるところまで行ってみます。
扉の上にまでこんな飾りを入れるなんて…すごいこだわり。
扉の開き方はなんとも言い表しにくい手ごたえでした
二階への階段
予想はしていましたが、やはり入ることはできませんでした。
一度ここから外まで出たことはありますが、あれはとても貴重な体験だったのだなあ。。
最後に本館との間にある中庭的なスペースへ。
別館への入り口の扉は金属製。
そのお隣の扉は最初に入ってきた正面へつながります。
上に彫ってあるものは何を表しているんでしょうか。
裏手にはかつての金庫室が鎮座しています。
現在は喫茶店が入っているようなので、次に来たときは行きたい。。
この別館はいつでも無料で開放されていますので、さっと寄ることもできるのが良いですね~久しぶりに入りましたが、とても良いものでした。
ちなみに今回の主目的はゴールデンカムイ展でした。
大人気で危うく入れなくなるところだった。

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