北国街道・今庄宿を歩いて見たもの

2022年7月19日火曜日

街道・宿場町 重伝建 町並み 福井県

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前回に引き続き今庄宿で見たものを紹介していきます。
近代建築もありますが、やはり袖壁の目立つ町並みは素晴らしい。

訪問:2022年5月

昭和初期の重厚な建築物

街道を京の都のほう(南)へ進んでいきます。
これまで見てきたものより時代が進んだような雰囲気の建物が見えてきました。
こちらの建物は昭和会館といいます。名前の通り昭和5年に建てられたものです。
今庄の篤志家が資材を投じて社会教育の拠点として建てたということですが、この時代からしたら最先端の外観デザインだったのだろうなと思います。
四角くシンメトリーな正面
宿場町の伝統的な町並みだけでなく、近代建築的な建物も見ることができるとは。
いろいろと楽しめる町です。
背面からも重厚感がわかります。
今庄町役場として使われていた時期もあったとか。
今庄宿の本陣跡はすぐ近くにあります。
本陣というのは身分が高い人が泊まった場所なのですが、明治天皇もこの地に泊まられたということで、碑が立っています。
重伝建の案内板。
この街道沿いが地区に指定されているようです。

街道を南へ

このまま街道を南へ進んでいきます。
ここから左のほうへ行くと駅がある。
日が傾き始めてきました

土壁がそのまま突き出したような袖壁。
こちらのお宅は新築のような気がしますが、それでも袖壁がしっかりと付いています。
最初は防火のために付けられた袖壁も時代が進むにつれて装飾としての意味合いが強くなった、という話もありますが、まさにそのような感じ。
だんだんと道幅が狭くなってきましたし、道のうねり具合が増してきました。
道路の真ん中に埋まっている消雪パイプを見るとわかりやすいかも。
このホーロー看板は当時からあるもの?
1697年創業、白駒酒造
酒屋の背後には石造りの蔵や煙突などが見えます。
けっこう大きめな作業所なのかな。
袖壁にホーローの看板がレトロ感を醸し出している吉五商店。
100年以上前から味噌を作っているらしい。
梅肉という看板が目立つ高野由平商店。
江戸時代から評判の甘露梅肉と手元のパンフレットにある。
1835年創業、畠山酒造。
こちらは立派なうだつが付いていますね。
町のほぼ端から中心を振り返る。
北国街道という京へ至る道だというのに、かなり曲がりくねっていて全く先のほうが見通せません。
おそらく先ほど見た畠山酒造の建物。
この中でお酒をつくっているのかもしれません。
少し先へ行くと今度ははっきりと酒蔵だとわかる建物が。
中央は別の素材で覆われていますが、レンガ造りなのかも。
こちらは先ほど見た白駒酒造の裏手です。
北陸本線からも見えるくらいはっきりと酒銘が書かれています。
わきの細い道へ入ると酒蔵への門がありました。
手前にある煙突が目立ちますが、奥にも年季が入った建物が並んでいるのが見えます。
街道から外れた重伝建地区ではない場所でも袖壁のある建物が見られます。
こんなにも袖壁のある建物が集まっている場所もあまりないと思いますが、この今庄の町にとっては普通にあるものなのかもしれないですね。

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