京都市は誰もがご存じの長い歴史をもつ都市で、その中心部は今でも古い建物が残っていて町を歩くだけで楽しめちゃいます。
そんな京都の町で今回注目したのは地名です。
フィクションでも出ないような面白い地名がありましたのでご紹介。
訪問:2022年1月
京都市下京区 天使突抜一丁目
まずはこちらの地図をご覧ください。そしてこの地に建っているマンションの名前を見てみると…
Kyoto…の後についているのがこの土地の名前、天使突抜なんですが、すごい地名ではないでしょうか。初めて知ったときは驚いたものです。
この地名があるのは東中筋通という比較的マイナーな通りなのですが、周りを見てみると至って普通の町なかといった感じです。
ゴミ捨て場にはちゃんと漢字で天使突抜って書いてあります。
ゴミ捨て場にはちゃんと漢字で天使突抜って書いてあります。
![]() |
天使突抜にゃんこ |
よく見る外壁の材質なんですが、これは漆喰で合っていますかね…?
こういう区画はよくありますが、アーチはあまり見た事無いですね~
町屋が残る一角。一般的な京都のイメージはこれですよね。この先、大きな五条通(国道1号でもある)を渡ります。
~~~
こちらも先ほどと大きくは変わらない町並みですね。
![]() |
四丁目と三丁目の境目あたりにありました |
こんなところに仁丹の住所表示が!
この森下仁丹のホーロー看板は明治末期ごろから製作されていた物なのですが、今でも京都の町の至る所に残っています。
見かけると少し嬉しくなるんですよね~『區京下』に魅力が詰まっています。
西洞院通りという少し広めな通りに面した、町なかにある神社です。
かなりの歴史をもっていますが、かつては「天使の宮」(天使社)と呼ばれていたようです。
ここで天使突抜という地名と結びつきますが、そうなんです、この天使と名のついた神社の敷地を突き抜けるかたちで通りが作られたため、その両側の町が天使突抜という名前になったのです。
こんな事態を引き起こしたのは京の都に入った豊臣秀吉。
彼は御土居とか聚楽第とか、様々な改造を京都に施したのですが、この町づくりもその一環のようです(住民からは反感を買ったとか…)。
鳥居をくぐるとすぐ本殿となります。もちろん参拝していきました!
周りには大きなマンションが並んでいますが、ここだけ別次元のよう。
鳥居をくぐるとすぐ本殿となります。もちろん参拝していきました!
周りには大きなマンションが並んでいますが、ここだけ別次元のよう。
私は大学時代を京都で過ごしたのですが、実を言うとこの地名を知ったのはつい最近です。
この辺りは何度も通っているのに気づきませんでした…!まだまだ探索し甲斐がありそうです。
おまけ
![]() |
この奥に祇園祭で使われる鉾がしまってあります |
こんなところにあったっけ?と思いましたが、どうやらこれは最近になって作られたもののようです。
0 件のコメント:
コメントを投稿