もうすぐ見納め?の三国トンネルを通ってきた

2022年3月17日木曜日

群馬県 見納め 新潟県

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 新潟県と群馬県の県境を車で越えることのできる道路は二つしかありません。
一つは関越自動車道、そしてもう一つが国道17号です。
県境をまたぐトンネルはどちらも偉大なものですが、今回は2022年3月19日に新トンネルが開通し、役目を終える(と思われる)国道17号の三国トンネルを見てきました。

訪問:2022年3月12日

快晴の三国峠(群馬県側)

右が三国トンネル
新潟と群馬をつなぐ三国峠、その下を通るのが国道17号です。
ここは三国トンネルの群馬側。とても良く晴れていました。
左側に空いているトンネルがもうすぐ開通する新三国トンネル
トンネルを掘り始めたのは2017年、その前段階の工事は2013年から始まったそうです。
山肌にきれいなトンネルが貫いています
国道17号は関東と新潟を結ぶ重要な道路ですが、この三国峠はかなりの難所です。
そのため、三国トンネルは戦前から計画が進められていました。
そんな古い時代のものとあって、このトンネルは現代の自動車が通るには狭いのです。
関越道が開通した今となっては交通量は少ないのですが、危険物を積んでいて関越トンネルを通ることができない車両には無くてはならない道路ですし、関越道の代替路としての役割も持っています。
トンネルの手前には上越橋という橋が架かっていますが、その欄干もなかなか傷んでいます。
歴史を感じさせますね。
昭和33年7月竣工
越後国と上野国を結ぶので上越。新幹線でもお馴染みですね。
新潟の南のほうは上越地方と呼ばれるのでややこしいですが…笑
思っていたよりもかなり交通量が少ないのでトンネルの手前まで行ってみます。
幅員減少の標識や出入り口を雪崩から防ぐための構造物など、いろいろとおもしろい要素がありますが、まずは入口の上についている扁額を。
昭和32年12月竣工
青地に白文字というカラーリングの扁額には三国隧道とあります。
完成した一年半後の1959年6月に道路が開通したので、実に62年半ものあいだ使われているということになります。
トンネルの断面は卵のような形になっています。
この先にある二居トンネルというトンネルもこのような形をしていたのですが、時代的なものでしょうか。
徒歩や自転車で通行することはもちろん禁止されていませんが、やはり狭いので試す気にはなれないです…笑
振り返ると右側に新三国トンネルから続く橋が伸びています。
まだ養生されています
こちらは新上越橋。名前を受け継いでいる感じがしますね。
橋の下を除くとけっこうな高さがあります。
これはトンネルを掘る前から大変だったろうなあ。。

三国トンネルは狭い

車載動画を撮ってみたので、そのワンシーンを。
三国トンネルの全長は1,218mですが、ここが完成した当時は国内で3番目の長さだったようです。
日本屈指の豪雪地帯でこの規模のトンネルを掘るのは大変だったろうに…
そしてこのトンネルを語るうえで外せないのが設計の古さからくる幅の狭さです。
このトンネルができた当初の幅は6m。これでも狭いのですが、度重なる補修工事の影響で現在は5.5mにまで狭められています。
自分の車は大きくないのでそこまで狭くは感じませんでしたが、トラックなんかはけっこうギリギリでしょうし、車線の幅員は2.5mなので余裕はないですね。
(参考までに、ネクスコ東によると高速道路の車線幅は3.5mらしい)

三国トンネル 新潟県側

トンネルの途中で県境をまたいで新潟県へ。
雪国であった…と言いたいところですが、この日はこちら側も快晴。
新潟側にも扁額が飾られています。
新三国トンネルに扁額は無いので、少し寂しいかも。
それにしても、新トンネルが開通したらこちらは廃止されて塞がれたりするんでしょうかね…?調べてもどうなるのかはっきりわからず…
以上、三国トンネルの通り収めでした。
それにしてもこんなに晴れるとは珍しい。
だんだんと春が近づいてきたという感じがあります。
峠道ドライブは楽しいので、新トンネルが開通したらまた来たいかも。

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