武生・尾花遊郭跡を歩く(福井県越前市)

2022年7月23日土曜日

福井県 遊郭跡・花街

t f B! P L

福井県越前市の武生には尾花遊郭という廓があったらしい。
歴史的な建物を目当てに来たのですが、そう知っては行かずにはいられない。
やはり主要な町には遊郭はつきものですよね。

訪問:2022年5月

見たことないような看板建築(?)

JRの武生駅から少し歩いたところ。住所でいうと桂町というあたり。
メインストリートと思しき道の真ん中に水路が流れているのが特徴的です。
メインストリートを進む前に、少し脇道に入ってこのあたりで一番見事な建物を見に行きました。
どうでしょうこの建築物。

二階のファサード(前面)の装飾が細かいですね…!
薄いピンク色というのも目を引きますが、窓ガラスは傷んでいてしばらく使われていなさそうな雰囲気です。
横から見てみてさらに驚きました。
なんじゃこりゃ…建物全体が洋風なのか、それか前面だけ洋風になっている看板建築なのかと思っていましたが、なんとも言い難いキメラのような造りでした。
  
奥のほうは木造…というか全部木造で前半だけ別の素材で覆っているのでしょう。
なんだかログハウスみたいな側面ですね。

どうやら宝亭という串焼きのお店だったようですね。
このデザインで串焼きとは、ミスマッチにも感じる組み合わせでおもしろい…
下げられたままの牛乳箱に生活感を感じます。

なんとも不思議でインパクトの強い物件でした。
この宝亭の正面に伸びる道にはスナックが並んでいます。
歓楽街っぽくなってきました。
"殿"
そのお隣には"姫"

このいかにも昭和~平成初期感のあるスナックの外見、たまりませんね。
この幌みたいな部分は何という素材なのでしょうか。
よくある民家のような建物の一階の前面だけを飾っている。
二階に目を向けると普通に木造建築というギャップが良い。

水路の流れる歓楽街

ここらでメインストリートを見てみます。
二車線道路の真ん中に水路があるイメージ。
道沿いには町屋よ呼びたくなるような建物が建っています。
水路を挟んで両側が一方通行
水路の両側には松が植わっていてなんとも風流。
町中に妙に広い道路があってしかも中央に水路が流れているなんて、とっても怪しく感じちゃいますね。
この跨げてしまうくらいの水路にも小さな石の橋が架かっています。
水はそんなにきれいではないですね。
脇道に目をやるとそちらにもザ・スナックといった感じの建物。
駅から微妙に離れた場所ですが、こんなに夜のお店が集積しているとは。
しかもデザインが良い。
この道沿いには新築の民家も建っていますが、昔の時代を知っていそうな建物も残っています。
正面がコンクリで固められたこちらは飲食店でしょうか。
そんなに長くない通りですが、松がずっと並んでいます。
当時の姿がどんなものだったのか気になりますね。
新旧いろいろな建物が建っている
この遊郭跡には妓楼っぽい建物は残っていないみたいです。
ですが、この武生の町には昔ながらの建物が良く残っています。
メインストリート裏の細い路地を進む。
一階に格子があり、二階には丸窓のあるお宅。
尾花にゃんこ
歴史のありそうな蔵を発見。やはり路地裏も見逃せませんね。
新地の端っこにあるスナック。
パライソというネーミングが光ります。
18歳未満お断りのシールも残っています(現役らしい)。

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